◆わたしの名山 〜九州以外の山のお話〜


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▼槍ガ岳(3180m)

誰でも知ってる、槍ガ岳です。

山に登る人たちのあこがれ、槍ガ岳です。

あまり山に興味がない人でも 槍ガ岳の名前や姿は
知らない人がいないくらいチョー有名な山です。

私がこの山を特に あこがれて意識するようになった
のは、高校生時代からの友人M君のお陰です。

彼は 某大学のワンゲル部に ずっと在籍していました。
部活動で夏休みに2度ほど北アルプス遠征をしていて、
4回生の夏には、白馬岳〜穂高岳の大縦走をやってい
ます。

当時 彼の部屋に遊びに行くと、山の白黒写真のパネル
が2枚 飾ってありました。

1枚は 槍ガ岳の雄姿。もう1枚は 三角テント内から顔を出した楽しそうなM君ほか2〜3名の友人たち
の姿でした。『あの尖がった山頂に本当に登ったのかな・・・すごいな〜。』そんな強烈な印象があこがれ
としてそれから残っていました。
でもまさか、その槍ガ岳に後年登る機会が自分に訪れるとは思ってもみませんでした。

1988年9月25日(日) AM 7時54分、槍ガ岳山頂に、同行した友人たちと5人で初めて立ちました。
お天気は最悪の雨。視界はほとんどゼロ。こんな筈ではなかったのに・・・と誰もが思っていました。
たった6分間の山頂でした。
予定では この日朝から下山開始でした。皆、現役なので帰らないと仕事が待っています。
AM8時35分、後ろ髪を引かれる思いで雨が降り続く中、槍岳山荘前から下り始めました。

ところが、1人だけ仮病を使って居残った奴がいました。・・・それは私でした。
翌日も天気予報はあまり良くありません。これは一種の賭けでした。
どうしても槍の穂先から景色を見たい!・・・その一心でした。

26日(月)AM6時48分、再び槍ガ岳山頂に立ちました。今度は一人で・・・。
雨は降っていませんでしたが稜線にガスがかかり、なかなか取れません。
山頂に1時間も粘りましたが、ほんの一瞬、槍岳山荘や穂高岳方面が見えただけでした。
頭の上、上空には時々 青空が見えます。
ジェット機の羽根の上にでも乗っている気分です。
生まれ初めて『ブロッケン現象』を見たのも、このときでした。
何か、幡隆上人になったような感動でした。

途中、同年輩のご夫婦ひと組が登って来られた以外は、山頂は1時間 私の貸切状態でした。
一生に1度の贅沢だったと思います。